今、東京で何を問題点として自覚し、何を美しいと判断し、何を悲しく想い、何を大切だと感じ、そしてどんな可能性を見ているかを、写真として提示したいという思いが契機となり、NPO東京画によって具現化されたプロジェクト「東京好奇心」。 この度開催される展覧会『東京好奇心 2020 渋谷』では、16の国と地域を拠点に活動する100名の写真家の写真が展示される。東京の本質を色濃く反映する渋谷を舞台に、常に変化し続けてきた東京の姿と都市の記憶を映し出した200点を超える写真作品が人々の"好奇心"を呼び覚まし、未来を考える展覧会になる。
2020.03.30
1974年愛知県生まれ。写真家/映像作家。1994年より藤井保に師事し、1998年に瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真をはじめ、グラフィック、エディトリアルワーク、作品制作、コマーシャルフィルム、映画などの幅広い分野の撮影を手がけている。写真と映像制作の経験を活かし、2012年からは映画の制作を開始。初めて撮影監督を務めた『そして父になる』(監督:是枝裕和、2013年)で第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞した。以後も『海街diary』『三度目の殺人』と独自の映像世界をつくり出している。また自身の作品制作活動も精力的に行い、展示や作品集として発表している。
関連サイト1937年徳島県生まれ。写真家。日本における著名フォトグラファーのはしりとして、雑誌・広告界の寵児になり人気を博す。1958年に東京写真短期大学技術科を卒業後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年に『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された《舌出し天使》で一躍脚光を浴びる。女性写真のジャンルを中心に、俳優、タレント、小説家、政治家などの著名人を撮影するとともに、世界中で市井の人々のスナップを撮影し、数多くの作品を世に送り出している。
1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。 近年では、サンフランシスコ近代美術館(1999年・メトロポリタン美術館、ジャパンソサイエティー(ニューヨーク)巡回)、国立国際美術館(2011年)、テートモダン(ロンドン)で行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センター(ニューヨーク)Infinity Award功労賞を受賞(2012年)、フランス政府よりレジオンドヌール勲章シュバリエを受勲(2018年)、ハッセルブラッド国際写真賞を受賞(2019年)するなど世界的に高い評価を受けている。
1941年ヴェルノン(フランス)生まれ。写真家/映画作家。夢の中の世界のような幻想的な作品で知られており、世界中に熱狂的なファンをもつ。1960年代にモデルとして活躍したあと、1970年代にはファッションや広告の分野で写真家としての活動を開始。1979年にカンヌ広告フィルムフェスティバルで金獅子賞を受賞後、1985年に作家としての制作を開始。2008年に刊行された『Sarah Moon 1, 2, 3, 4, 5』では、優れた写真集に贈られるナダール賞を受賞した。
1983年ベニス(イタリア)生まれ。写真家。2001年にベニスで写真家としての活動を開始。生まれ故郷で生活する中で、カメラを用いて人生の様々なシチュエーションを切り取る好奇心を養った。2002年には西ヨーロッパを周遊し、ミラノにあるプロダクションスタジオ「Maison Sabbatini」で働いた後、写真表現を探求するためにニューヨークに渡る。2018年に祖国イタリアに帰国し、ベニス郊外にスタジオを設立した。
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