立木義浩

TATSUKI YOSHIHIRO

1937年徳島県生まれ。写真家。

日本における広告、ファッション、エディトリアルを牽引する代表的なフォトグラファーとして、1960年代以降、隆盛を極めた雑誌・広告界で圧倒的な存在感で活動する。実家が写真館であり、母・立木香都子は、NHK朝の連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』（1980年）のモデルとしてその半生を描かれたことで知られている。

1958年に東京写真短期大学（現・東京工芸大学）技術科を卒業後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年に『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された《舌出し天使》で一躍脚光を浴びる。1969年にフリーランスに転向。女性写真のジャンルを中心に、俳優、タレント、小説家、政治家などの著名人を撮影するとともに、世界中で市井の人々のスナップを撮影し、数多くの作品を世に送り出している。とりわけ、1980年に発売した山口百恵自伝『蒼い時』のポートレイト、2013年に撮影した日本共産党委員長・志位和夫のポスター写真などがよく知られている。

主な写真集に『GIRL』（中央公論社、1971年）、『私生活・加賀まりこ』（毎日新聞社、1971年）、『MY AMERICA』（集英社、1980年）、『家族の肖像』（文藝春秋、1990年）、『東寺』　（集英社、1998年）、『KOBE・ひと』（　2001年）、『ありふれた景色』（ピエ・ブックス、2007年）、『小女』（私家版、2012年）、『Tōkyōtō』（私家版、2012年）、『Yoshihiro Tatsuki 1～8』（エスエス企画、2012年）、『étude』（MATCH and Company、2013年）など。主な受賞歴に、日本写真批評家協会新人賞（1965年）、日本写真協会賞年度賞（1997年）、日本写真協会賞作家賞（2010年）、文化庁長官表彰（2014年）などがある。

2020.04.21

立木義浩

1937年徳島県生まれ。写真家。日本における著名フォトグラファーのはしりとして、雑誌・広告界の寵児になり人気を博す。1958年に東京写真短期大学技術科を卒業後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年に『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された《舌出し天使》で一躍脚光を浴びる。女性写真のジャンルを中心に、俳優、タレント、小説家、政治家などの著名人を撮影するとともに、世界中で市井の人々のスナップを撮影し、数多くの作品を世に送り出している。