株式会社青幻舎は、"TOYOTA 5大陸走破プロジェクト"が生んだ、地球という星のドキュメントフォトブック「5大陸 Trails Into the Unknown」を2020年7月15日に刊行した。また、同時に本書の参加写真家の
一人である瀧本幹也のオリジナルプリント付のチャリティー版を50部限定で発売。
売上の一部は新型コロナウイルス感染症の最前線で働く医療従事者の方々への支援として寄付される。
■書籍概要
地球は星だったんだとあらためて感じる日々を、クルマたちが走る。
抗いながら、傷つきながら、壊れながら、それでも進む。
胸が熱くなるのはその姿が自分に重なるからだろうか。
瀧本幹也氏と彼に師事した写真家たちが記録した道とクルマ。
未製本、ボックスというこだわりが、
一枚一枚を手に取れる物語にする。
未来のTOYOTAの体幹をつくる。
そのためにクルマと向き合い、
道を感じる純粋な時間を。
TOYOTA5大陸走破プロジェクトは
全世界のTOYOTAグループ社員からチームを編成してはじまった。
2014年オーストラリア大陸、
2015年北米、
2016年南米、
2017年欧州、
2018年アフリカ、
そして2019年にはアジア大陸へ。
本書は、
そのプロジェクトの立ち上がりから参加し、人とクルマの旅に同行していた、
写真家 瀧本幹也氏をはじめとしたクリエイターチームが撮り溜めたドキュメントを、
あらたなコンセプトで一冊のフォトブックとしてまとめたものである。
パタゴニアの吹きすさぶ風、
アラスカの凍てつく寒さ、
アフリカの夕日と象の群れーー
圧倒的な自然を前にした時、
人も、人が作り出した文明の利器でさえも、
自然の一部と化してしまう。
地球もひとつの星だった。
写真一枚一枚を手にとることで
その感覚が共有されるはず。
■書誌情報(通常版)
発売:2020年7月15日
書名:5大陸 Trails Into the Unknown
著者:5大陸走破プロジェクト
参加写真家:
瀧本幹也、樋口兼一、杉田知洋江、片村文人、佐藤新也
写真点数:108点
判型:A3・ケース入り
総頁:59枚(※製本はされていません)
定価:本体15,000円+税
ISBN978-4-86152-798-2 C0072
■スタッフリスト
企画制作 / MR_DESIGN+spoon.
CD+C / 高崎卓馬
AD / 佐野研二郎
D / 曽我貴裕+橋本尚太
Pr / 大桑仁+小野敬子
Cn / 李桃
P / 瀧本幹也+樋口兼一+杉田知洋江+片村文人+佐藤新也
プリンティングDIR / 戸嶋晃司
製版+印刷 / 大洋印刷
■参加クリエイターのことば
無茶苦茶な経験だった。
地球にへばりつくような旅だった。
風の匂いが忘れられない。
冷たくてカチカチのベーグルが忘れられない。氷河の割れる甲高い音が忘れられない。
人生に意味があるとしたら
こういう風景のなかに
自分の心を立たせることかもしれない。
カメラマンたちは、
みんな美しかった。
僕には風景の一部だった。
-高崎卓馬(クリエイティブ・ディレクター)
オーストラリアの真ん中の砂漠で蠅と格闘し、野宿した。星が凄かった。
アラスカで初めてオーロラを見た。想像より薄かった。
アフリカのサファリから持ち帰った石は、今も大切にデスクに飾ってある。
今はそのようなロケは残念ながらできなくなってしまった。
この写真集は、瀧本さんをはじめとしたフォトグラファー達の世界各地での挑戦と美の探究、冒険の記憶が詰まっている。
数年前だからできたあの過酷なロケは、時間が過ぎるととても愛しく、またいつか行ける日が来ることを切に願います。
このような壮大なプロジェクトに関わらせていただいたことに心から感謝しています。
-佐野研二郎(アート・ディレクター)
大陸を旅して、たくさんの道を、景色を、人を、見てきた。
今、この写真のかたまりを眺めると、それは地球を見ていたのだと気づく。
地球という惑星を移動する探査カプセルのように、車が見えてくるから不思議だ。
-瀧本幹也(写真家)
■商品画像
■作品画像
■チャリティー版詳細
瀧本幹也氏オリジナルプリント付き[チャリティー版]も限定発売。
瀧本さん直筆サインの横にはGPS座標が入っており、
瀧本氏本人がセレクトした世界の道を
Google Earthで訪れることも。
売り上げの一部はNPO法人Peace Winds Japanへ寄付し、新型コロナウィルスと
最前線で戦う医療従事者への支援に活用されます。
■書誌情報(チャリティー版)
[限定50部]
本体+オリジナルプリント一枚(全5種より)
(各エディション10点ずつ)
定価:25,000円+税
(本体¥15,000+寄付分¥10,000) ※寄付分1万円にプラスして本体売上の一部が寄付されます。
2020.07.17
1974年愛知県生まれ。写真家/映像作家。1994年より藤井保に師事し、1998年に瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真をはじめ、グラフィック、エディトリアルワーク、作品制作、コマーシャルフィルム、映画などの幅広い分野の撮影を手がけている。写真と映像制作の経験を活かし、2012年からは映画の制作を開始。初めて撮影監督を務めた『そして父になる』(監督:是枝裕和、2013年)で第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞した。以後も『海街diary』『三度目の殺人』と独自の映像世界をつくり出している。また自身の作品制作活動も精力的に行い、展示や作品集として発表している。
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