日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の展覧会が、自身がそのシンボルマークデザインを手掛けている国立新美術館で開催される。伝えるべき情報の整理、本質の抽出、伝達といったデザインの根本原理を、幅広い分野に適用する佐藤独自の方法論は、デザインの概念を拡張・刷新し、社会のすみずみに影響を及ぼしている。本展は、佐藤自身がキュレーションを行う会場構成となっており、約30年にわたる佐藤の活動の軌跡を多角的に紹介。展示室を巡る来場者は、唯一無二のクリエイティビティを体感できる。
2020.07.10
1965年東京生。クリエイティブディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。株式会社博報堂を経て2000年独立。同年「SAMURAI」設立。ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。グローバル社会に新しい視点を提示する、日本を代表するクリエイター。主な仕事に国立新美術館、東京都交響楽団のシンボルマークデザイン、ユニクロ、セブン-イレブン、楽天グループ、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。近年は武田グローバル本社、日清食品関西工場など大規模な建築プロジェクトにも従事。文化庁・文化交流使(2016年度)として、日本の優れた商品、文化、技術、コンテンツなどを海外に広く発信することにも注力している。著書に『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫)、『聞き上手話し上手』(集英社)、『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)ほか多数。毎日デザイン賞、東京ADC賞グランプリ、東京TDC賞金賞、朝日広告賞グランプリ、亀倉雄策賞、日本パッケージ大賞金賞ほか多数受賞。
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