専門学校 桑沢デザイン研究所
学生インタビュー
森川滉太さん

           
専門学校 桑沢デザイン研究所
夜間部学生インタビュー

プロダクトデザインコース
森川滉太さん

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進歩が目に見える驚きや楽しさは格別!
プロダクトに没頭し切った充実の2年間。

名古屋のデザイン専門学校でグラフィックデザインを学んでいましたが、広告をはじめとする「消費されるデザイン」にどこか虚しさを感じ、もやもやした思いを抱いていました。もっと、人に大切に使われるデザインがしたい。その思いからプロダクトデザインを志し、〈桑沢〉に入学しました。

〈桑沢〉の授業カリキュラムは、特に夜間部はとてもタイトに、かつ合理的に構成されていると思います。1年次はスキルが未熟なので、皆自分のイメージを思うようにカタチにできないのですが、2年次になると目に見えて作品の質が上がるんです。1年次より皆と親しくなって理解が深まっていることもあり、作品を見ると誰がつくったのかわかるくらい、活動や思考、個性が反映されるようになる。その変化の過程を目の当たりにするのは刺激があり興味深かったですね。求められるクオリティに対して制作時間が短いので、締め切りが迫るときついという人が多かったですが、僕にはそのしんどささえ楽しく感じられました。一番好きだった授業は「デザイン論」。宿題のレポートを皆で発表するのですが、意見や感想が十人十色で面白いんです。積極的で鋭い意見の人が多く、講評の授業後などには作品について個人的に質問されることも。毎回しっかり考えて準備しておかなければいけないので、いい循環が生まれました。

学風は自由な雰囲気で、先生との距離感も近過ぎず、遠過ぎず、丁度いい。作品に対するコメントはシビアですが、相談するといつも親身に聞いて意見を言ってくださり、より良い作品に導こうとしてくれているのがわかりました。タイトな制作スケジュールの中で効率的にクオリティを上げるために、僕はなるべく早い段階で先生と作品についてラリーをするよう心がけていました。

今はスマホやアプリでできることがたくさんありますが、それに"ガワ"が与えられてモノになることによって、温かみを感じたり、愛着が生まれたり、情緒的価値が上がる。そこにプロダクトデザインの魅力があると思っています。使ってくれる人のことを想像しながらつくるのは、本当に楽しい。消費者が使っているシーンを突き詰めて考えていくと、論理的にも曖昧だった部分が明確になってくるので、そのプロセスが好きです。

卒業後の就職先は、タイマーやデジタルスケールを主力商品とする家庭用電気機器のメーカー企業。スマホにもタイマー機能があるこの時代に、楽しい、心地よいなどの情緒的な要素をいかに取り入れられるか。お客さんの姿を想像しながら、目の前のモノに新しい価値をつくっていきたいと思います。




森川滉太さん 作品

「食欲」「性欲」「睡眠欲」の三大欲求をテーマに制作した作品。

「シンプルなものほどデザインは難しいですね。何度も試作を重ね、形状や重心などのバランスを検証しました」

名称未設定 1.jpg名称未設定 2.jpg男性の手のサイズに合わせたミンチナイフ。休日に家族のためにハンバーグをつくる父親がターゲット。
既存のミンチナイフとは持ち手を変え、造形の美しさにこだわった。


03.jpg04.jpg日本の性教育の遅れに着眼した、教育機関に設置するコンドームの自動配布機。
セミナーを受講して必要な知識を身に付けた学生にパスを配り、かざすとコンドームが出てくる仕組みを提案。


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5年後の電子機器をテーマに考案した、休日用の目覚ましアラーム。耳元をやさしく覆うような柔らかな音と、顔回りをゆるやかに照らす穏やかな光が、休日にふさわしい心地よい目覚めをサポートする。

デザインノート
アイデア
イラストノート