専門学校 桑沢デザイン研究所
学生インタビュー
広瀬ディエゴさん

           
専門学校 桑沢デザイン研究所
夜間部学生インタビュー

ビジュアルデザインコース
広瀬ディエゴさん

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3年越しで念願のデザイン会社に内定。
大きく成長できた手ごたえが自信に

大学では情報学部でメディアデザインを専攻していました。絵を描くことや音楽、映画鑑賞など、数ある趣味の中でも一番興味があった映像制作を中心に、サウンドやweb、プログラミング、デザインなどメディアに関係すること全般を学びました。その過程で文字組みやレイアウトの面白さに魅了され、大学卒業後、アルバイトとしてグラフィックデザインの事務所で1年間働きました。さらなるスキルアップを目指していた時、大学の教授から勧められたのが〈桑沢〉です。オープンキャンパスに行ってみると、先輩たちの作品が素晴らしく、ここで学びたいと入学を決めました。大学時代は手を動かす授業が少なかったので、〈桑沢〉は他のデザイン学校と比べて手を動かす作業が多いところも、自分に足りないスキルの習得には打ってつけでした。

ビジュアルデザインコースでは、タイポグラフィ、写真、イラストレーションなどデザインに必要な要素はもちろん、ジャンルも広告からweb、エディトリアル、パッケージまで幅広く学びます。僕はどの作品にも紙や素材、手書き、デジタル、印刷加工など自分なりのこだわりを見つけ、一つ一つの作業を丁寧に行うことを目標に取り組みました。印象に残っているのは、プロのフォトグラファーによる特別講義。ポートフォリオ用に作品を自分で撮影する必要があるので、ライティングや印影のつけかたなどとても興味深く、ためになりました。

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夜間部なので学生は、高校や大学から直接入学した人、まったく違う職業に就いたものの、どうしてもデザインを学びたくて入ってきた人など多種多様で、そういう人たち全員がデザインを勉強する環境は、大学にはない刺激がありました。一人ひとり考え方が異なるので、同じ条件の課題でも出来上がる作品がすべて違うんです。これにはとても感心し、答えは1つではなく、いろいろなアプローチ法があるのだと学びました。

僕は奨学金で大学に行ったので、ずっとアルバイトと学業の両立生活を送ってきましたが、この2年間はこれまでで一番ハードでした。それでも挫けずにやり遂げられたのは、周りも皆頑張っていたから。高いモチベーションを持って努力する同級生の姿に鼓舞され、自分も粘り抜くことができました。自分の人生でこれほど成長できた時間はないと思っています。何よも嬉しいのは、大学の頃から行きたかった念願のデザイン会社から内定をいただいたこと。実は大学の就活でもその会社を受けたのですが、最初のポートフォリオであっさり落とされたんです。その時、力不足を痛感したことが〈桑沢〉に行く動機になったので、回り道はしましたが、採用してもらえるだけの力が身についたのだと思うと感慨深く、大きな自信になりました。今後は培ったスキルを存分に活かし、人の心を動かすデザインを生み出していきたいと思っています。





広瀬ディエゴさん 作品

「伝統 × 四季」をテーマに、故郷・愛知県犬山市のブランディングを目的とした土産品「忍冬酒」「四季の和菓子カステラ」「四季の茶」のパッケージをデザイン。

国宝犬山城を擁する犬山市は、江戸から昭和までの歴史的な建造物が立ち並ぶ風情ある町並みが残る城下町。町全体が豊かな自然に囲まれ、春は桜、秋は紅葉と四季折々の美しい景色が望める。そこで、城下町の古民家風の土産屋を想定し、古くから伝わる伝統的なデザインのロゴを制作。

パッケージは犬山城を大きい箱に見立て、中身は四季をテーマにデザインを考案した。堅牢な城のごとくどっしりと風格が漂う白黒の箱と、色とりどりの小さな包みの対比が映え、遠目からも目を引く。訪れる観光客は若いカップルが多いことから、色と帯だけで構成し、若い世代に訴求するモダンなイメージで仕上げた。

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デザインノート
アイデア
イラストノート