東京造形大学
夏の美術学校特集2024

           
東京造形大学
夏の美術学校特集2024
一人ひとりと向き合い時代や社会を創造するクリエイターを育成する

徹底した少人数教育による創造的な造形活動の探究

デザインや美術といった創作活動を時代の精神や社会の創造に深く結びついたものとしてとらえ、進取の気概を持って実践する東京造形大学。1966年の開学以来、少人数による対話を重視した教育を大切にしている。
 造形学部は2学科10専攻領域から構成されており、常に社会との連携を意識した学びが提供されている。グラフィックデザインや写真、メディアデザインやアニメーションなどの8分野からなるデザイン学科、絵画や彫刻といった自己の表現を追究する美術学科を有している。どの学科を選択しても、それぞれの専攻領域の知識や技術を〝深める〟専門科目に加え、所属する学科や専攻領域の枠を越えて〝広げる〟横断的科目の履修が可能だ。
 なかでも、各専攻領域の基礎をはじめ、サステナブルについて学び、産官学プロジェクトに参加できる「ハイブリッド科目」では、専門の異なる教員や学生が交流しながら授業が展開。高度化・複雑化する時代における地域や企業の抱える問題の把握と解決に必要な視点や発想力を養うことができる。
 1学年の入学定員が380名という徹底した少人数教育を維持しているからこそ、学生一人ひとりと向き合い、広く社会的な観点から造形を見続ける東京造形大学。それぞれの個性や創造力を伸ばしていく学びの場である。

固定観念にとらわれず社会を変えていくために

東京造形大学の創立者である桑澤洋子は、1930年代から建築や室内設計、服飾等のデザインジャーナリズムの世界で活躍した人物である。日本において「デザイン」という言葉が知られていなかった戦後間もない頃から、デザインや美術に代表されるものをつくり出す行為は、個人的なものではなく、社会的なものでなければならないと考えていた。創立者の熱い思いは、建学の精神に反映されている。
 2024年3月に実施され、話題となった『ZOKEI ANIMATION REELWAY』は、まさにその体現ともいえるイベントの一つだろう。11両編成の山手線のモニターとポスターをジャックし、アニメーション専攻領域の学生が制作したアニメーション作品および関連ビジュアルを上映・掲出。多くの乗客の目に触れたほか、メディアからも注目され、SNSでも大きな反響があった。
 東京造形大学のタグライン『だれかで終わるな。』には、固定観念にとらわれない「唯一無二の自分」になってほしい、という想いが込められている。時代や社会とのつながりを重要視し、創造的な造形活動の探究と実践から、文化の創造と社会の発展を目指す。常識やルールに縛られることなく〝わたし〟として立ち向かい、想いをカタチにしていく。そこに限界はない。

1_0304山手線110:62比率.jpg2_0304山手線46:31比率_下.jpg2024年3月に実施されたプロジェクト『ZOKEI ANIMATION REELWAY』の様子。JR山手線をジャックして、アニメーション専攻領域の学生により制作されたアニメーション・関連ビジュアル作品を上映・掲出した。多くのメディアで取り上げられ、SNS上でも大きな反響があった。



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「ハイブリッド科目」授業成果報告展の様子。専門の異なる教員や学生と交流しながら、領域を横断した学修が可能。



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テキスタイルデザイン専攻領域の授業風景。徹底した少人数教育により、学生一人ひとりと向き合い、それぞれの個性や創造性を伸ばしていく授業が行われている。
デザインノート
アイデア
イラストノート