多摩美術大学
美術学校特集2023

           
多摩美術大学
美術学校特集2023
新たな価値を生み出し
社会課題を発見・解決する力で
これからの時代を切り拓く

<この記事はデザインノートPremium 最強のロゴデザイン / イラストノート Premium マテウシュ・ウルバノヴィチの手描きの技「夏の美術学校特集2023」の抜粋です>

持続可能な社会の実現に向けた
社会実装を目指す産学連携

30年以上にも及び産学官連携による社会実装を行ってきた多摩美術大学だが、近年ではサステナビリティ(CSR)に代表される時代の要請にも積極的に答え続けている。

2021年からは企業5社との循環型社会に向けた共創プロジェクト『すてるデザイン』が注目を集めている。2023年1月には『すてるデザイン~ゴミを価値に変える100のアイデア展』を開催。11日間で3千人を超える来場者があり、この取り組みへの関心の高さが伺えた。

3月の『ポケモンと考える アート・環境教育展』では、学生達が身の廻りのモノで作ったポケモンが展示され、小学生~大人までがアートと環境問題を一緒に学ぶ機会となった。

4月から日本郵船株式会社とのプロジェクトが始まり、サーキュラーな社会における大型船舶船員のユニフォームのデザインに取り組んでいる。また、2022年12月には、気候変動をテーマにした学生デザインの期間限定トレイマットが、世田谷区内のマクドナルド全店舗で使用された。6月にはサーキュラーをデザインの視点から捉え直すだれでも受講可能な講義『Tama Design University - Circular Design』が実施された。持続可能な社会の実現に向けて、さらに新たな計画も進行中だ。

価値創造人材の育成のための
多彩な協働プロジェクト

多様性を重視し、新たな価値を創造する人材を育てるため、さまざまな取り組みを行っている多摩美術大学。たとえば、2018年から始まった『Connecting Wool』は、4年間のオスロ国立芸術大学との国際協同教育プロジェクトである。人物相互派遣により、ノルウェーのワイルドシープの毛の新たな活用研究とデザイン提案を混成チームで行い、学生の国際的視野を培ってきた。コロナ禍を経たものづくりの意味を今一度問い直し、3月にノルウェー大使館で成果を発表した。

同じく3月には、東京工業大学・一橋大学と発足した価値創造人材育成プログラム『Technology Creatives Program』の第1期プログラム修了を記念して「探索モジュール」展示を実施。テクノロジー、クリエイティブ、ビジネスそれぞれの観点を俯瞰・統合する試みは、産業界からも注目されている。

また、2018年から早稲田大学・滋賀医科大学と行ってきた『ヘルスケア×デザイン×ビジネスモデルによる価値創造講座』を今年度も実施。選考を突破した学生たちが、チーム制で新たな事業の創出にチャレンジする。多摩美だからこそつく課題の発見力と解決し実行する力。グローバル企業やコンサルティング会社などからも注目を集めさらに活躍の場を広げている。

cm_sc_natsu23_1tama_01.jpg「TAMA DESIGN UNIVERSITY」 4万人以上が視聴した「TAMA DESIGN UNIVERSITY」の第二弾のテーマは「サーキュラー」。 

cm_sc_natsu23_1tama_02.jpgマクドナルド×世田谷×多摩美術大学 マクドナルド、世田谷区と行った「気候変動」について考え環境に配慮した行動を促すプロジェクト。


cm_sc_natsu23_1tama_03.jpg 「ポケモンと考えるアート・環境教育展」 アート教育の育む感性や創造性と環境教育とを一緒にポケモンを通して学んでいく機会を提供。

cm_sc_natsu23_1tama_04.jpg 『Technology Creatives Program』 東京工業大学・一橋大学と発足した価値創造人材育成プログラム修了記念の展示を実施。


cm_sc_natsu23_1tama_05.jpg国際協同教育プロジェクト「Connecting Wool」 ノルウェー大使館でオスロ国立芸大との協同研究成果を発表し、秋にはオスロ国立美術館で展示。

デザインノート
アイデア
イラストノート