1929年生まれのオードリー・ヘプバーンは、フランスの小説家コレットに見出されたことで、1951年にミュージカル「ジジ」でブロードウェイデビューを果たした。その後もハリウッド映画「ローマの休日」の主演に抜擢されると、気品に満ちたプリンセスを演じてスターの仲間入りを果たす。前髪を短く切り、サイドをカールした髪型は「ヘプバーンカット」として多くのメディアに取り上げられ、女優としてはもちろんのこと、くるぶし丈のサブリナパンツ、フラットシューズ、ブラックドレスなどが時代をリードするファッションアイコンとして女性たちを魅了した。本展には、そんなオードリーのきらびやかな人生を切り取った写真作品およそ130点が展示される。また、2017年にスタートした写真展「オードリー・ヘプバーン」(全国23会場で37万人を動員)からは内容を一新し、オードリーのエレガントでチャーミングな魅力を伝える写真群がセレクトされるとともに、前展では見られなかったカラー写真を新たに加える形で展示が再構成されているほか、5月上旬には図録を兼ねた最新写真集『AUDERY STYLE 飾らない生き方』が刊行される。
2020.04.6