東京都港区南青山のアニエスベー ギャラリー ブティックで、2021年1月15日(金)から3月14日(日)まで、アニエスベー国内初となる写真個展「5 days in Moscow, 1987」が開催される。本展では、アニエスベーが1987年に旧ソビエト連邦の首都モスクワへ赴いた際に撮影した100点以上の作品が国内初公開となる。
本展で展示される作品は販売を行い、収益の50%は日本赤十字社へ寄付されコロナウイルス対策やSDGs活動など様々な活動の資金として役立てられる。また、個展開催を記念して、ポストカード7種セット(税込1,800円)がアニエスベー ギャラリー ブティックと全国一部のアニエスベー店舗で販売される。
アニエスベーと写真の関係性はとても密接で、彼女は自らカメラを構え撮影する事に長年にわたり慣れ親しんできました。近年ではDigital HarinezumiやSONYのビデオカメラ、iPhoneなど様々な機材を使い分けて、現在に至るまで様々な写真を撮影してきました。撮影された写真は洋服へ転写プリントされたり、世界中のアニエスベーの店舗を彩る店内装飾としても使われています。
また、自らが撮りためた作品の他にも、アート作品をプリントしたアニエスベーのアーティストTシャツシリーズでは多彩な顔ぶれの写真家を起用したり、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭やアルル国際写真フェスティバル等、数多くの写真祭へ積極的に参加・協賛もしています。
本展の作品が撮影される契機となった1987年、アニエスベーはELLE誌のためにソビエト連邦時代のモスクワへ5日間の旅をしました。アニエスベーの使命は、全く未知の人たち、そして困難な日常を送る国民の中に新しいファッション、新しいスタイル、新しいセンスを発見することでした。
飾り気のない暗い色の洋服を着た人たちを観察し、そして自分とは全くかけ離れた伝統を受け継いできた偉大なデザイナーたちに出会いました。けれどもこの旅程で、彼女は何よりも、様々な場所へ赴き、個人の記録用に写真を撮り始めたのです。親にぎゅっと抱かれた子供たち、驚くような服装の商人たち...こうした無数のディテールに驚き、そして発見する喜びを堪能し、Nikonのフィルムカメラでそれらを捉えました。
写真はモノクロとカラーで構成されています。本展はフランスではアニエスベー マルセイユ店、アルル国際写真フェスティバルで展示されました。そして今回、作家としてのアニエスベーが日本で個展を行う初めての試みとなります。
1987年のソビエト連邦下のモスクワに住む人々の生活を感じ、シャッターを切ったアニエスベーがファインダー越しに見た世界をご体感ください。