1953 年、イギリス北西部工業地帯ランカシャーに生まれる。ロンドン芸術学校で写真を学び、 76 年に高等国家免状を取得。翌年より、サンフランシスコに渡り、写真家として活動を始めた。世界でもっとも知られる風景写真家の一人。各国で個展を開催し、数多くの美術館に収蔵されている。2000年にフランス政府より芸術文化勲章・シュヴァリエを受章。ハッセルブラッドによる正方形の静謐な風景で知られ、長時間露光による撮影と高度な技術で究極の美を実現したオリジナルプリントは、世界中のファンを魅了。日本には、1987 年以来、たびたび来日し、北海道ほか毎年のように撮影。2018年~2019 年、東京都写真美術館で日本初の回顧展「A 45 Year Odyssey」を開催し多くのファンを集めた。高質な写真集を出版することでも知られ、2020 年 2 月、『Beyond Architecture』の出版を機に来日。消失したノートルダム寺院を特集した ONE PICTURE BOOK 『Notre Dam』、さらに『BUDDHA(仏陀)』を 9 月に出版。ケンナは 1987 年の京都、奈良を皮切りに、55 歳の記念に四国四十八箇所を巡り、仏像を撮影。中国、韓国、チベット、タイなどアジア各地を 30 年にわたり歴訪し、作品集として刊行。2021 年、フランスの国立美術館、ギメ東洋美術館で個展を開催予定。