平安時代から続く名刹・大覚寺を母体とし、人の心を動かす〝美の術〟を深く究めていく嵯峨美術大学と嵯峨美術短期大学。嵐山や渡月橋、桂川など、美意識や感性を育む美しい景色に彩られた環境のもと、少人数教育のメリットを生かし、学生一人ひとりと真摯に向き合った美術教育を展開している。
両校には日本画や油画をはじめ、グラフィックデザインやイラストレーション、アニメーションやマンガなど、多種多様なアートやデザインの領域がある。いずれを選択しても、創造性を重視した丁寧な指導により、個性あふれる表現が身につくだろう。大きな特徴として、キャンパス内には専用の「個人アトリエスペース」がある。〝自分だけの場所〟で、心ゆくまで制作に没頭できる点は、見逃せない魅力である。
四年制大学と短期大学、大学院が同一敷地内にあり、多種多様な個性が集い、自然と交流が生まれる点も、創作意欲を大いに刺激してくれるはずだ。作品の制作に欠かせない機材や設備が揃う工房をはじめ、約12万冊の蔵書を誇る図書館や貴重な美術品・工芸品を収蔵する博物館、移動式展示壁を備えた本格的なギャラリーも〝サガビ〟ならではの施設である。
アートやデザインの本質を深く理解し、生きる力に変えていくために。夢を実現する学びが、ここにある。
嵯峨美術大学と嵯峨美術短期大学は、学ぶ年数こそ異なるが、その根底に流れる精神は変わらない。二年制の短期大学は、凝縮された専門的なカリキュラムと四年制大学と遜色ない就職実績を誇る。さらに学びを深めたい場合は、専攻科や嵯峨美術大学への三年次編入学なども可能となっている。
両校ともにキャリアサポートも充実。コロナ禍においては、オンライン相談や面接練習にいち早く対応するなど、手厚い就職支援も自慢の一つだ。
個性的な卒業生たちは、画家や彫刻家のようなアーティストだけではなく、アートディレクターや商品企画デザイナーなど、一般企業でも多彩な分野の第一線で活躍中。独自のアイデアを周囲に伝え、形にしていく有形無形のプロセスのように、ここで培った〝美の術〟が、世の中のさまざまなシーンで必要とされていることがわかる。自分が本当に表現したいのは何か。そして、自分にしかできない表現を通して実現したいことは何か――。それを明確につかんでいくのが、京都・嵯峨野で過ごすキャンパスライフだ。〝サガビ〟は、あなたを待っている。